あり金は全部使え
読み終わった本
読んだ後はいろいろと身についたつもりになっているが、たいていすぐに忘れてしまっていました。
それでは勿体ないので、内容を備忘として残していこうと思います。
知識1つだけでも身につくように
データ
「あり金は全部使え」
まとめ
穀物の魅力に目がくらみ、「貯蓄信仰」の幻想が生まれたのだ
アリとキリギリスの寓話に代表されるような貯蓄信仰は、食糧が貴重な財産であった前時代の価値観である。
当時は食糧を確保することが何よりも重要であり、そのためこのような寓話は一定の正しさがあった。そこから資本主義が台頭し、お金を貯めること、つまり貯金の重要性を疑わない時代が過ごされてきた。
しかし、食糧が飽和し、お金の価値が低下し、ありとあらゆる情報が簡単に手に入る現代において、貯蓄することは必須ではなく、むしろやりたいことの選択肢を狭め、人生を委縮させてしまう。
お金は本来、ツールである。貯蓄信仰から解放され、豊かな人生を送ることができる時代は既に到来しているのである。
没頭しろ
ITテクノロジー、AI、RPAといったロボット技術の発達が目覚ましい現代において、単純作業、付加価値の低い作業の重要性はどんどん低減し、上記のような技術に置き換わっている。
人間の余暇が増えるにしたがって、重要性が増してくるのが遊びであったり経験である。
インターネット、SNSの一般化により、付き合う人間を選べる時代となった今、全ての遊びはビジネスとなり得る可能性がある。
そのためには、自分のやりたいことにひたすら"ハマる"ことが重要である。
「こいつといると何か面白いことができそうだ」そういった、他者との差別化、自分のブランド化が何よりも重要視される。
そのためには、自分のやりたいこと、ハマっていることにお金を惜しみなく使い、多くの経験、技術、実績を身に着けることが、自己を確立するための最短ルートである。
お金よりはるかに貴重な資産は時間だ
情報が飽和し、24時間いつでも世界中の情報にアクセスすることができるようになった現代において、時間は何よりも貴重な資産となっている。
情報には鮮度がある。
今日 最新情報だったものは、明日には既に掘りつくされているものとなる。
様々なサービスが普及している現代において、代替できるもの、削減できるものはどんどんしてしまおう。
満員電車、家事、移動手段。
お金を変にケチらず、快適な環境そして自分のやりたいことを思う存分できる時間を確保しよう。
誰よりも早くやれ
今ではないと生活が成り立たないスマートフォン。その原型である電話はグラハム・ベルが開発を行い、特許を取得している。
しかし、同時期に複数の研究者もまた開発を行っていた。
発明家のイライシャ・グレイはベルよりも早く開発を行ったが、特許申請はベルより2時間遅れていた。
その結果、今日に至るまで獲得できる恩恵は全てベルのものとなり、グレイは2時間という差で何も得ることができなかった。
重要なのはアイデアではなく、誰よりも早く実行し、形にすること。
人に頼って全く問題ない。むしろ周りを巻き込んで、自分のできないものはどんどん人に任せて、見切り発車で良いからとにかく実行、そして進めていく中で修正すれば良いのだ。
肩書を3つ持てば100万人にひとりの存在になれる
堀江氏がよく話しているフレーズである。
100万人の中から1位になるのは相当の時間、お金、エネルギーといったリソースが必要であるが、100人の中から1位になるのは非現実的な話ではない。
100人の中から1位になるものが3つあれば、100×100×100で、100万人にひとりの存在になれる。
競争をしている者は既に敗者だという言葉もあるように、他者との差別化、自己のブランド化が何よりも重要となる時代は既に到来している。