神・時間術
データ
神・時間術
樺沢紫苑
まとめ
人の4倍仕事をして、2倍遊ぶ「神がかった時間術」
重要なことは、集中力の高い時間帯に集中力を必要とする作業を行い、集中力の低い時間帯に集中力を必要としない作業を行うことである。
人間の集中力は1日の中でも波がある。その波をうまく理解把握し、できるだけ集中力が高い時間帯を長くし、どんどん集中力を要する仕事を行うことで、人の4倍仕事をし、2倍遊ぶことができるのである。
特に、朝の時間帯は1日で最も集中力の高まる時間帯であるため、有効に活用することで人生が変わるのである。
朝の30分=夜の2時間
起床後2~3時間はゴールデンタイムとなり、1日の中で集中力が最も高い状態となる。そのため、集中力を必要とする仕事はこの時間に行うことがベストである。
ここでテレビを観ることは避けるべきである。テレビは情報が多く発信されるため、せっかくのまっさらな脳が雑念に支配されてしまう。
また、メールチェックといった単純業務もなるべく避け、集中力を要するクリエイティブな業務や自己研鑽などに充てるべきである。
寝る前の生活習慣で人生が決まる
翌朝起床直後からフルスロットルでスタートするためには、しっかりと睡眠をとり、エネルギーを回復させることが重要である。
そのためには寝る前の行動が重要となる。
寝る前にスマホをだらだらと操作したり、飲酒をしたりする方も多いと思うが、これらは絶対にNG。
人間には交感神経と副交感神経があり、夜になると副交感神経が優位に働き、心身ともにリラックスして回復させるが、スマホ、パソコン、飲酒などで交感神経が優位に働き、睡眠で十分に回復することができなくなる。
つまり、寝る前の行動で翌日のパフォーマンスも変わるのである。
今を楽しむ人が幸せになる
集中力には遊びも仕事も関係がなく、遊びに100%の集中力を発揮できる人は、仕事でも100%の集中力を発揮できる。
ただし、遊びもテレビやスマホゲームといった受動的娯楽ではなく、読書やスポーツ、楽器の演奏といった能動的娯楽が有用である。
能動的娯楽は、集中力やスキル向上が求められるため、脳の向上になる。つまりは、そのとききりで満足して終わりというものではなく、今後の人生につながるものなのである。
受動的娯楽は何も考えず行うことができるため、日々の不満や不安を一時的には忘れることはできるが、結局は何も解決していないのである。
一時的に、不安を昇華させたところで余計不安が募るばかりである。
自分が動いて考えて正面からぶつかるしかないのである。