資本家マインドセット
データ
資本家マインドセット
三戸政和
まとめ
好きなことを、好きな人と、好きなようにやる人
大手企業の役員だったり、外資系金融機関のビジネスマンだったりと、高額給与をもらっている人はたくさんいる。
しかし、資本家が重視しているのは、お金だけでなく"時間"である。
いくら高額給与でも、常に朝から晩まで働いているようでは全く意味がない。それはお金に働かされているのと同義である。
あくまでツールとしてのお金を使いこなし、自分のやりたいことを、好きなだけできる人。それが資本家なのである。
時間こそがいちばん貴重な資産
資本家となるためには、上述しているようにお金をツールとして使うこと、そして人に動いてもらうことが必須である。
始めた当初は自分である程度動く必要性は生じるが、マニュアル化、一般化することで誰にでもできるよう仕組化することで、人に任せることができる。その際に、お金はケチることなく、受領した役務に対してはしっかりと支払い、お金としての役割もしっかりと果たしてもらう。
そうすることで、自分がほとんど関与しなくともビジネスが回るように仕組み化をすることができ、自分はその分の時間を確保することができる。
そうして確保した時間を、更に次のビジネスへと注ぎ込むのである。
このように、お金と人に動いてもらい、仕組化することで貴重な時間を得ることができる。それが資本家なのである。
60点で満足する
仕組化し、人にまかせた後は、任せきることが重要である。
任せた仕事が気になってしまい、細かく口出ししてしまう人も往々にしているが、これは自分の時間も費やしてしまうし、任された側も委縮してしまい、常に上の顔色ばかり気にして仕事をするようになってしまうのでいいことが全くない。
仕事を人に任せた場合、完璧を期待せず、60点で十分と考えることが重要である。
60点程度のクオリティであれば、十分仕事としては回るものとなっているはずである。
また、仮に失敗したとしてもそれは新たな学びであり、次につなげることができる。
クオリティももちろん重要であるが、人に任せて時間を確保する、そしてスピード感を大切にする。それが資本家なのである。
神・時間術
データ
神・時間術
樺沢紫苑
まとめ
人の4倍仕事をして、2倍遊ぶ「神がかった時間術」
重要なことは、集中力の高い時間帯に集中力を必要とする作業を行い、集中力の低い時間帯に集中力を必要としない作業を行うことである。
人間の集中力は1日の中でも波がある。その波をうまく理解把握し、できるだけ集中力が高い時間帯を長くし、どんどん集中力を要する仕事を行うことで、人の4倍仕事をし、2倍遊ぶことができるのである。
特に、朝の時間帯は1日で最も集中力の高まる時間帯であるため、有効に活用することで人生が変わるのである。
朝の30分=夜の2時間
起床後2~3時間はゴールデンタイムとなり、1日の中で集中力が最も高い状態となる。そのため、集中力を必要とする仕事はこの時間に行うことがベストである。
ここでテレビを観ることは避けるべきである。テレビは情報が多く発信されるため、せっかくのまっさらな脳が雑念に支配されてしまう。
また、メールチェックといった単純業務もなるべく避け、集中力を要するクリエイティブな業務や自己研鑽などに充てるべきである。
寝る前の生活習慣で人生が決まる
翌朝起床直後からフルスロットルでスタートするためには、しっかりと睡眠をとり、エネルギーを回復させることが重要である。
そのためには寝る前の行動が重要となる。
寝る前にスマホをだらだらと操作したり、飲酒をしたりする方も多いと思うが、これらは絶対にNG。
人間には交感神経と副交感神経があり、夜になると副交感神経が優位に働き、心身ともにリラックスして回復させるが、スマホ、パソコン、飲酒などで交感神経が優位に働き、睡眠で十分に回復することができなくなる。
つまり、寝る前の行動で翌日のパフォーマンスも変わるのである。
今を楽しむ人が幸せになる
集中力には遊びも仕事も関係がなく、遊びに100%の集中力を発揮できる人は、仕事でも100%の集中力を発揮できる。
ただし、遊びもテレビやスマホゲームといった受動的娯楽ではなく、読書やスポーツ、楽器の演奏といった能動的娯楽が有用である。
能動的娯楽は、集中力やスキル向上が求められるため、脳の向上になる。つまりは、そのとききりで満足して終わりというものではなく、今後の人生につながるものなのである。
受動的娯楽は何も考えず行うことができるため、日々の不満や不安を一時的には忘れることはできるが、結局は何も解決していないのである。
一時的に、不安を昇華させたところで余計不安が募るばかりである。
自分が動いて考えて正面からぶつかるしかないのである。
あり金は全部使え
読み終わった本
読んだ後はいろいろと身についたつもりになっているが、たいていすぐに忘れてしまっていました。
それでは勿体ないので、内容を備忘として残していこうと思います。
知識1つだけでも身につくように
データ
「あり金は全部使え」
まとめ
穀物の魅力に目がくらみ、「貯蓄信仰」の幻想が生まれたのだ
アリとキリギリスの寓話に代表されるような貯蓄信仰は、食糧が貴重な財産であった前時代の価値観である。
当時は食糧を確保することが何よりも重要であり、そのためこのような寓話は一定の正しさがあった。そこから資本主義が台頭し、お金を貯めること、つまり貯金の重要性を疑わない時代が過ごされてきた。
しかし、食糧が飽和し、お金の価値が低下し、ありとあらゆる情報が簡単に手に入る現代において、貯蓄することは必須ではなく、むしろやりたいことの選択肢を狭め、人生を委縮させてしまう。
お金は本来、ツールである。貯蓄信仰から解放され、豊かな人生を送ることができる時代は既に到来しているのである。
没頭しろ
ITテクノロジー、AI、RPAといったロボット技術の発達が目覚ましい現代において、単純作業、付加価値の低い作業の重要性はどんどん低減し、上記のような技術に置き換わっている。
人間の余暇が増えるにしたがって、重要性が増してくるのが遊びであったり経験である。
インターネット、SNSの一般化により、付き合う人間を選べる時代となった今、全ての遊びはビジネスとなり得る可能性がある。
そのためには、自分のやりたいことにひたすら"ハマる"ことが重要である。
「こいつといると何か面白いことができそうだ」そういった、他者との差別化、自分のブランド化が何よりも重要視される。
そのためには、自分のやりたいこと、ハマっていることにお金を惜しみなく使い、多くの経験、技術、実績を身に着けることが、自己を確立するための最短ルートである。
お金よりはるかに貴重な資産は時間だ
情報が飽和し、24時間いつでも世界中の情報にアクセスすることができるようになった現代において、時間は何よりも貴重な資産となっている。
情報には鮮度がある。
今日 最新情報だったものは、明日には既に掘りつくされているものとなる。
様々なサービスが普及している現代において、代替できるもの、削減できるものはどんどんしてしまおう。
満員電車、家事、移動手段。
お金を変にケチらず、快適な環境そして自分のやりたいことを思う存分できる時間を確保しよう。
誰よりも早くやれ
今ではないと生活が成り立たないスマートフォン。その原型である電話はグラハム・ベルが開発を行い、特許を取得している。
しかし、同時期に複数の研究者もまた開発を行っていた。
発明家のイライシャ・グレイはベルよりも早く開発を行ったが、特許申請はベルより2時間遅れていた。
その結果、今日に至るまで獲得できる恩恵は全てベルのものとなり、グレイは2時間という差で何も得ることができなかった。
重要なのはアイデアではなく、誰よりも早く実行し、形にすること。
人に頼って全く問題ない。むしろ周りを巻き込んで、自分のできないものはどんどん人に任せて、見切り発車で良いからとにかく実行、そして進めていく中で修正すれば良いのだ。
肩書を3つ持てば100万人にひとりの存在になれる
堀江氏がよく話しているフレーズである。
100万人の中から1位になるのは相当の時間、お金、エネルギーといったリソースが必要であるが、100人の中から1位になるのは非現実的な話ではない。
100人の中から1位になるものが3つあれば、100×100×100で、100万人にひとりの存在になれる。
競争をしている者は既に敗者だという言葉もあるように、他者との差別化、自己のブランド化が何よりも重要となる時代は既に到来している。